第200章

島宮奈々未に金を貸したら、間違いなく戻ってこない。

野呂栞は首をぶんぶん振り、でんでん太鼓みたいな勢いで拒否した。

「ないない。使った。ついこの前、海外で家を一軒買ったばっかで、全部消えた」

「それ、薄情じゃない?」島宮奈々未はにっと笑い、野呂栞の肩に手を回す。「利息つけるし。タダで借りる気はないわ」

野呂栞は白目をむく。

「昨日、服とかバッグ買ってたときは、ずいぶん気前よかったじゃん」

「ちょうど全部使っちゃったの」島宮奈々未はさらりと言った。「まあ、島宮グループが毎月ちゃんと利益出してくれて、分配がそこそこあるから助かってるけど。じゃなきゃ、あたしだって金ないし」

島宮グル...

ログインして続きを読む